「健康会計」ーー国民の健康のため?官のための仕事作り?

経済産業省厚生労働省は、企業による従業員の健康管理情報の開示を進める新たな仕組み作りに乗り出す。定期健診など健康管理への投資とその効果を定量的に把握できる「健康会計」を新設。優良企業を認定する制度もつくる。こうした試みは世界で初めて。企業に従業員への予防医療を徹底するよう促し、過去最高を更新し続ける医療費の抑制につなげる。

 何だか微妙だなあ。健康と財政を考えて知恵を絞っているように見えるけど、その裏側で民間のためとはいいながら、官の官による官のための仕事作りみたいな感じも。この制度を担保するための認定機関をつくって、そこを天下り先にするんじゃないだろうかとか、つい考えてしまう。そう考えると、このあたりは各企業の自主性に任せればいいんじゃないかという気も。こうした制度に対応するために、企業はますます内向きになっていく気もするし・・・。でも、「健康」「財政」と正面切って言われると、反対しづらいしなあ。民間では新規事業開発がなかなか進まないが、官は新規事業作りが上手だなあ。でも、国富を消費するばかりで、創造する感じがしないけど。