コソボ独立で、セルビアの政権が崩壊

セルビアのコシュトニツァ首相は8日、コソボ独立をめぐる連立政権内の対立により政府が機能しなくなったとして、辞意を表明した。同首相は先に、政府は「深刻な危機」にあるとの認識を示していた。コシュトニツァ首相は記者会見で「統一した方針を持たない政府は言うまでもなく機能しない。これで政府は終わりだ」と述べ、欧州連合(EU)との関係を重視して2月17日のコソボ独立宣言に反対しなかった連立政権パートナーの民主党を暗に批判した。同首相は5月11日に総選挙を実施したいとしている。

 セルビアにとって、今でもコソボは今でも重い民族問題なんだなあ。連立政権が崩壊。総選挙は民族意識を再び燃え上がらせてしまうことになってしまうのだろうか。米国は、ただでさえ大統領選の年でブッシュ政権レイムダック状態なのに、それにイラク戦争アフガニスタン戦争、そして経済的にはサブプライムローン問題と難問山積で動きがとれない。再び、ユーゴ内戦などという悪夢が再現されることはあるのだろうか。今度は、EUが抑止するしかないのだろうか。