一方、日銀総裁人事は相変わらず彷徨

政府は17日朝、日銀総裁人事を巡る与野党対立の打開に向けて19日に任期が満了する福井俊彦総裁を再任する案を民主党に打診した。野党の反対により参院で不同意となった武藤敏郎副総裁の昇格案は事実上取り下げたが、民主党側は受け入れを拒否。政府が目指してきた17日中の決着は流動的となっている。

 3月19日の任期切れまで、もうほとんど時間がないのに、日銀総裁人事は相変わらず彷徨を続ける。自民党も、民主党も「政局」に夢中で、「政治」を考える気持ちはない様子。国際金融システムが危機的な状況にあるのにもかかわらず、国内の「政局」のほうが大切なのか・・・。決められないのならば、経験に富む福井総裁の再任でいいのではないのかと思うのだが、それでも、ダメならば、誰にするのか。拙速に決めるのも考えものという気がする。素人考えでは、既に準備万端の武藤副総裁の昇格か、それがダメというのならば、福井総裁の延長で、後継者をじっくりと探すというのが、リーズナブルな気がするけど。