日銀総裁空席でも、日経平均は急反発

19日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続伸。終値は前日比296円28銭(2.48%)高の1万2260円44銭で、3営業日ぶりに1万2000円台を回復した。過度な信用不安の後退を背景にした18日の米株の急伸と円相場の下落を好感した買いで、主力株は終日、ほぼ全面高だった。東証株価指数(TOPIX)も大幅に続伸した。

 日銀総裁の空席よりも、マーケットは、FRBの利下げと米国の証券大手の決算を好感した形。ニューヨークも、アジアの各市場も上げていたからねえ。政治のほうはもう見放したのだろうか。とはいえ、日経平均が1万2000円台を超えはしたものの、最後は伸び悩み気味。今ひとつ、力強さには欠ける。米国の景気が後退することに変わりはないだろうし、米国が利下げに走れば、円高要因にはなっていく(今日は円高一服だったけど)。もろもろ考えると、まだ強気にはなれないよなあ。国内要因よりも海外要因でマーケットは一喜一憂するんだろうか。とはいえ、日銀総裁空席のまま政府が放置するようならば、やっぱり売られるだろうなあ。