大山鳴動、結局は白川・日銀総裁で決着?

空席状態が続いている日銀総裁の人事について、政府は11日頃の7カ国財務相中央銀行総裁会議G7)に間に合わせるため、新たな人事案を7日に国会に提示する予定。複数の関係筋によると、政府・与党は、新総裁に現副総裁で総裁代行の白川方明氏の昇格、副総裁候補に前財務官の渡辺博史一橋大大学院教授を起用する人事案を水面下で民主党に打診した。民主党では、白川総裁案をおおむね好意的に受けとめているものの、副総裁案も含めて一部に慎重な意見もあり、なお提示を含めて流動的な面が残されている。

 空席となっている日銀総裁、結局のところ、日銀出身の白川副総裁の昇格で落ち着きそう。財務省は、副総裁に渡辺氏を送り込むことで納得か。しかし、この程度の人事案で落ち着くのならば、もっと前から話し合っていれば良かっただけと言うことになりそう。というか、5年の任期の間、誰も辞めさせることが出来ないほどの独立性を持った職なのだから、適性については本来、もっと考えて決めるべきものなんじゃないのだろうか。何だか、宿題を締切直前までやっていなくて、ドタバタ揉めた末に、締切を過ぎてからあわてて、まとめて出した感じ。総裁に選ばれた白川氏にしても、もともと副総裁として推されたわけで、それを総裁といわれても、いかにも補欠の昇格というか、プランBみたいな感じで、いい気持ちはしないのではないか。マーケットにしても、そんな感じだろうし。