森山大道、ミゲル・リオ=ブランコ写真展 共鳴する静かな眼差し

 東京都現代美術館で「ネオ・トロピカリア」展と同時に開催されていた企画。森山が撮影したモノクロのブラジルとブランコが撮ったカラーの東京が交錯する。で、新鮮だったのは、ブランコが撮った東京の色だった。こんなに東京が色彩豊かで、こんなに原色に彩られた世界なのか。異邦人が見た、もうひとつの東京に発見があった。リドリー・スコットが描いた「ブラック・レイン」の大阪のように、ふだん見ている風景が全く違ったものに見える。あの映画の大阪のネオンも原色系だったなあ。
東京都現代美術館の「森山・ブランコ写真展」紹介
 http://www.mot-art-museum.jp/kikaku/120/