ダメージ3

 HDDレコーダーに録画しておいたのを一気に見る。こういう決着の仕方か。今回は、トムも死んでしまうし、ともかく血生臭いシーズンだった。カネが絡むと、人間,冷酷非情になるということか。加えて、シーズン1、シーズン2の登場人物も現れ、フロビシャー事件の最終的な決着まで付けられる。とりあえず大団円という形。
 しかし、このシリーズ、やはりグレン・クローズローズ・バーンのコンビが効いている。クローズは声優の大西多摩恵がぴったり合って、その演技を見ているだけでも楽しめる。マーティン・ショートがなぜ弁護士を演じていたのかも、わかる。曲者弁護士でした。リリー・トムリンは「ダメージ3」と「デスパレートな妻たち5」の掛け持ち。全然違う役柄だけど。
 しかし、この映画の設定、息子がつくった高利回りファンドの不始末を他のファンドで補っていくうちに泥沼となり、詐欺の領域にまで踏み込んでいってしまうというのは説得力がある。80 年代に企業が財テクにのめり込んでいった背景には、プラザ合意後の円高で外債が損を抱え、その損失を埋めるためという説もある。それなりに金融界を取材して,プロットをつくったのかも。
【やぶしらず通信・関連ログ】
 「ダメージ3」が始まる(2010年9月14日) http://t.co/VgBeKD0