ロシア大統領が北方領土・国後島訪問。日本は外交迷走?

ロシアのメドベージェフ大統領が1日、北方領土国後島を訪問。尖閣問題で悪化した中国との関係改善の課題を抱える日本政府にとって、外交面で新たな頭痛の種が加わった。ロシア国家元首北方領土訪問は今回が初めて。メドベージェフ大統領は、11月中旬にアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で日本を訪問するが、それを前に北方領土問題で日ロ関係がこじれることは避けられないとみられる。

 何だか日本列島を取り巻く政治情勢がメチャクチャになってきてしまっているような...。外交に関する本を読んでいると、権力の空白は、近隣諸国の予期せぬ行動を誘発することになり、危険であるというようなことが書いてあるが、まさに教科書通りの展開になってきている。普天間問題などをきっかけに日本の外交的な立ち位置が見えなくなり、権力意志が見えなくなってくる中で、中国やロシアが日本を試すかのような行動に出てきているような...。
 日本の中から見ていても、日本の政府は何を考えているのか、わからない。ひょっとすると、選挙以外のことは何も真面目に考えていないんじゃないか、と思える時があるのだが、近隣諸国も同じように考えて、何も考えない国ならば、と、ちょっとかいを出してきているのだろうか。怖い、怖い...。
 11月には、日本でAPECが開かれるが、ロシアも中国もAPEC参加国。2週間後に迫ったAPECの主催国に対する配慮も何もないんだなあ。なめられているんだろうか。バブル崩壊後、自民党は「経済迷走」の主役だったが、民主党になって、これに「外交迷走」が加わってきた感じ。いやはや...。