中国がインフレ懸念で利上げの可能性も。新興国・資源国は利上げ志向、欧米日は超低金利の二極化?

中国国家統計局が11日発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.4%上昇した。伸び率は2008年9月の4.6%以来、2年1カ月ぶりの大きさ。食品価格の高騰が原因となった。中国政府は国民の不満につながるインフレへの警戒を一段と強めており、追加利上げの観測が広がりそうだ。

 中国の消費者物価が4.4%の上昇。デフレの日本や欧米から見ると、ちょっとうらやましい話。しかし、これで中国は利上げに動くのだろうか。先日もオーストラリアが利上げに踏み切ったばかりだし、経済が好調の新興国・資源国はインフレを警戒し、利上げ気味の経済運営。一方、経済低迷と金融問題を抱え込んだ米国、ユーロ、日本の金利は下限に張り付き気味。この二極化は、世界経済の不安定要因になるんだろうか。