GDPの時代は終わった? 英国は「幸福度」指数づくりに挑む?

本当の豊かさを数値化できないはずはない?。国民が実感している幸福度を示す新指標を導入しようとの動きが英国で出ている。キャメロン首相の肝いりで検討されており、調査を定期的に実施することで政策づくりにも役立てる方針という。「豊かさ」を測る代表的指標としては国内総生産(GDP)が知られているが、英紙ガーディアンによると、キャメロン首相は以前、「人生にお金以上に大切なことがあるのは誰もが認めている」と話し、「GDPだけでなく『国民の幸福度』にも関心を払う時代だ」と強調した。

 幸福度指数づくり...。最初はまた菅首相が変なことを言い出したのかと思ったら、英国のキャメロン首相の話だった。オカネがなくなると、「自分らしさ」を強調するようになるのは万国共通なのだろうか。カネで買えない幸福があるのは当然だけど、経済の世界で「幸福」を語りだすと、問題点を曖昧にし、結局のところ、上から目線で「カネがなくても幸せだよ」と、下流社会化、格差拡大を加速させてしまうこともあるんだけど。