死者も出た中国の暴動の原因は、母子3人死亡のミステリー。心中事件か、党幹部の親類による殺人事件か

26日付香港紙・明報などによると、中国江蘇省連雲港の農村で24日、村で起きた母子3人の死亡事件の捜査に不満を持つ住民約5万人と警官隊が衝突、住民1人が死亡、約20人が負傷した。住民は高速道路を封鎖、警察車両2台を壊した。騒動はすでに収まったという。今月14日、女性(27)とその娘2人が自宅で死亡。住民は、遺体に外傷があり、3人を殺したのは女性の夫だと主張したが、警察は心中事件と認定した。夫は村の党幹部の親類という。

 中国の農村で暴動が発生し、死者が出たという見出しの記事。最初は、土地収用をめぐる混乱かジャスミン革命の余波かと思ったのだが、記事を読むとミステリー小説のような話。母子3人が死亡した事件を警察は無理心中として処理し、住民たちは党幹部の親類である夫による殺人だと主張する。それにしても、捜査に不満を持って集まった住民が5万人というのは半端じゃない。この夫、本当に怪しいのか、人徳がないのか、どちらかだろう。そして根っこには党幹部は自分たちの好き勝手に法を曲げ、公正・公平な社会ではないという不満が鬱屈しているのだろう。

現代殺人百科

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