菅内閣支持率、各社調査は20%前後の低空飛行

 内閣支持率が低くても、もう誰も驚かなくなってしまった。その数字が政治的にダメージを与えるのかどうかも、よくわからない。ただ、20%前後の支持率のまま、菅内閣が低空飛行を続けているというだけ。頻繁に世論調査をするのも、どんなものか、と批判的な海外の論調にはあるが、これって早く辞めるなり、総選挙しろ、という催促なんだろうか。というわけで、ここ数日の間に出てきた各社の調査。まず、産経新聞とFNNの合同世論調査は...

産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が26、27両日に実施した合同世論調査で、菅直人内閣の支持率は18・7%と、前回(12、13両日実施、産経新聞社調査)から2ポイント下がり、過去最低を更新した。20%を割ったのは、政権発足後初めて。不支持率は66・7%で3・8ポイント上昇した。

 18.7%。これまでの最低だろうか。時事通信の調査に17.8%というのがあるが、これと並ぶ最低ラインの数字。
 次に、日本経済新聞テレビ東京...

日本経済新聞社テレビ東京が25-27日に共同で実施した世論調査で、菅内閣の支持率は22%と、1月の前回調査から9ポイント下落した。昨年6月の内閣発足以来最も低く、鳩山内閣の退陣直前(昨年5月)の最低と並んだ。不支持率は7ポイント上昇し67%。菅直人首相の今後の対応は「衆院を解散すべきだ」が37%で最も多く「退陣も解散も必要はない」は36%。「退陣すべきだ」は17%だった。

 20%割れの数字を見ることが多くなったから、22%というと、まだ良いじゃないか、と見えてしまう。ただ、前回から9ポイントも低下しているのか。解散総選挙が3分の1を超え、首相だけではなくて、議員にも「辞めろコール」というわけね。
 続いて、朝日新聞...

朝日新聞社が19、20日に実施した全国定例世論調査(電話)によると、菅直人内閣の支持率は20%で、昨年6月の内閣発足以来最低となった。不支持率も62%で最高。また、菅首相の進退について聞いたところ、「早くやめてほしい」が49%で、「続けてほしい」の30%を上回った。

 20%。真ん中でバランスをとっているというわけじゃないんだろうけど、良い線の数字を出してくるな。朝日っぽい。こちらでも「辞めろコール」。
 で、毎日新聞...

毎日新聞は19、20日の両日、全国世論調査を実施した。内閣支持率は19%で、菅再改造内閣発足直後の1月に実施した前回調査と比べ10ポイント下がり、09年9月の民主党政権発足以来、初めて2割を割り込んだ。不支持率は60%(前回比11ポイント増)と菅政権では最大。衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」の下で、政策実現の見通しがつかず、次期衆院選についても「できるだけ早く行うべきだ」との回答が60%(同)に達した。支持率が1割台にまで急落したことで、菅直人首相の政権運営が一段と厳しくなるのは必至だ。

 こちらは20%を切っている。結局のところ、どこのメディアを見ても、20%を切ったり、切らなかったり。統一地方選も絶望的だし、これでは政権は持たないと思うけど、カダフィ大佐同様、菅首相の徹底抗戦は続くのだろうなあ。まあ、ちゃんと民主的な選挙で選ばれた人だから、カダフィ大佐と比べちゃいけないけど。
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