福島第1原発で爆発音と白煙。3時間近くたっても、官房長官も原子力安全・保安院も調査中

福島県警東京電力によると、12日午後3時半ごろ、福島第1原発1号機でドーンという爆発音とともに白い煙が上がった。1号機の原子炉建屋の天井が崩落しており、東電は午後4時17分、発電所の敷地境界で1時間当たり1015マイクロシーベルト放射線を確認した。この放射線量は、一般人が1年間で浴びられる放射線量限度(1000マイクロシーベルト)を1時間で浴びる量に相当する。

 日本テレビのカメラには、福島第一原発の爆発と白煙がはっきりと映っている。建物が飛び散っているのもわかる。原子力安全・保安院は、爆発映像が繰り返し放映され、関心と不安が高まる中、17時からの記者会見を延期、さらに枝野官房長官に会見の順番を譲ったあげく「現在確認中」という発表。3時間たっても、何もわからない。テレビを見ていただけ? 政治家と官僚がそろって、流言飛語を煽っている感じ。これで落ち着けというほうが無理でしょう。最新の放射線量の数値すら報告待ちみたいな話。これでは、みんな自分でガイガーカウンターを持ったほうがいいのか、という話になってしまう。あるいは、昔の炭鉱夫みたいに、自宅にカナリアを飼ったほうがいいのだろうか。
【追記】そして格納容器に損傷なしとの発表が
 21時前になって菅首相の会見に続いて、枝野官房長官福島第1原発について説明...

枝野官房長官は、記者会見で、福島県東京電力福島第一原子力発電所で何らかの爆発があったことについて、建屋の壁が崩壊したもので、原子炉を収納している格納容器には損傷がなかったことを明らかにしました。また、菅総理大臣は、住民の健康被害が出ないよう全力を挙げていきたいという考えを示しました。

 ひとまず安心ということらしい。で、さらに、こんな対応策...

東日本巨大地震で被災した東京電力福島第1原子力発電所1号機について、経済産業省原子力安全・保安院は12日午後、「炉心溶融が進んでいる可能性がある」と発表した。福島県は福島第1の避難指示を半径10キロから20キロに拡大した。東電は同日、原子炉に海水を注入し、炉心を冷やす作業を始めた。海水注入でさびやすくなることから、廃炉も視野に安全対策を進めた。

 これで終わればいいが。そして、しばらくは電力不足の時代がやってくるんだなあ。
★福島第1原発、避難区域を半径20キロ圏内に拡大産経新聞)- Yahoo!ニュース => http://t.co/3edBusC
【やぶしらず通信・関連ログ】
福島原発が不安な、この頃、ガイガーカウンターはアマゾンでも楽天でも買える => http://t.co/Y5hHvYP

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