東日本大震災への対応を見ながら、思い出した3本の映画と希望をもたらす2つの映画と本

 東日本大震災になっての混乱を見ていて、3本の映画を思い出した。まず、「風が吹くとき

風が吹くとき デジタルリマスター版 [DVD]

風が吹くとき デジタルリマスター版 [DVD]

 英国のアニメ。田舎に住む人の好い老夫婦が核戦争になっても死の灰が降ってきても、政府を信じ事態をよく認識しないままに衰え、死んでいく。福島第一原発の内閣、原子力安全・保安院、東電の発表を見ていると、つい、この映画を思い出してしまう。信じていて大丈夫なんだろうなあ。この映画みたいなことはないと思うけど(と書いていたら、枝野官房長官食品衛生法の暫定基準値を上回るほうれん草、牛乳が見つかったと発表している...。発表内容も中途半端...。政府自体がパニックを引き起こしかねない)。
 次に、この映画...
マッドマックス2 [DVD]

マッドマックス2 [DVD]

 「マッドマックス2」。石油がなくなったあとに出現する弱肉強食の世界。ガソリンスタンドに延々と並ぶ車と、イライラとした人たちを見ていると、行き着くところはこの世界か、と思ってしまう。こちらも、そんなことにはならないと思うけど、反面教師として貴重かも。
 そして最後に日本映画の名作...
八甲田山 完全版 [DVD]

八甲田山 完全版 [DVD]

 内閣はさらに担当の大臣を増やそうとしているが、船頭多くして...の歴史的な先例は、八甲田山、死の彷徨。リーダーの決断がチーム全員の生死を左右する。民主党政権、大丈夫なんだろうか。リーダーを信じられなくなったとき、チームは死ぬわけだけど...。
 一方、希望を捨ててはいけないという映画。
運命を分けたザイル [DVD]

運命を分けたザイル [DVD]

 「運命を分けたザイル」。アンデス山脈で遭難し、命綱のザイルを切られ、クレバスに落下した登山家が生還するまでの実話。どんな窮地にあっても、生きることを諦めてはいけない。
 もう一つは本。こちらも山岳遭難物語。
空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか (文春文庫)

空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか (文春文庫)

 エベレストでの大遭難事件を描くノンフィクション。エベレストは高度が高いために、救援のヘリコプターを飛ばすこともできない。そんな中で生と死の命運が分かれるが、もう死んだと思って置いてきた人が自分で帰ってくるという話も出てくる。
 どんなに状況が絶望的でも希望を捨ててはいけない。希望を捨てることが死を意味する。馬鹿な指揮官は敵よりも怖い、というが、どんなリーダーだとしても、仲間を信じて(仲間は信じて、か?)、希望を持って生きていなければならない。 
★茨城産ホウレンソウ、福島産牛乳から基準値超す放射線量:日本経済新聞 => http://t.co/paFqDPC
★奇跡!屋根に乗り漂流2日、60歳男性救助…東日本大震災:社会:スポーツ報知 http://t.co/e7lDuzA
★75歳女性、92時間ぶり救出 大槌、水とパン1個で(岩手日報 => http://t.co/Ha2x0Mb