原子力安全委員会、防災計画で決められた専門家の現地派遣せず...

東京電力福島第1原発事故で、原子力安全委員会(班目春樹委員長)が、原発事故に対処する国の防災基本計画で定められた「緊急技術助言組織(委員計45人)」の専門家の現地派遣をしていないことが16日明らかになった。また緊急助言組織は事故があれば「直ちに招集」されることになっているが、一部しか集められていなかった。緊急助言組織の委員の間では「助言できるのに、呼ばれない」「招集の連絡がない」と戸惑う声があり、政府・与党内からも批判が出ている。

 原子力コミュニティは、危機対応がまるでできない人たちなんだろうか。あるいは危機を考えたくないんだろうか。危機がないことを前提にしていて、危機に直面すると、思考停止しまう感じがしてしまう。防災基本計画で決めておいても、もともと危機は起きないと思っているから、忘れてしまうんだろうか。何だかなあ。

平成21年版 原子力安全白書

平成21年版 原子力安全白書