山本良一監修『「クリーン発電」がよくわかる本』
- 作者: 山本良一
- 出版社/メーカー: 東京書籍
- 発売日: 2005/12/01
- メディア: 単行本
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こうして読んでいると、原子力しかないと思考停止せずに、新たなエネルギー源開発と省電力・蓄電などの技術開発に力を入れるべきなんだろうな。かつて自動車の排出ガス規制も不可能といわれていたものを可能にしたのが日本の自動車産業なのだから、今回の震災・津波と原発事故をきっかけにイノベーションを生み出していくことで日本が活路が開けるのだろうな。そんなことを考えさせた本。
最後に、目次で内容を見ると、こんな具合。
第1章 なぜクリーン発電か?
第2章 恵みの太陽光発電
第3章 明日をになう燃料電池
第4章 風と水がエネルギーを作る
第5章 クリーンエネルギーがいっぱい
第6章 自分で参加できるクリーン発電
第5章をさらに分解すると、「海のエネルギーで発電」「海水温度差発電」「地熱発電」「バイオマス燃料と発電」「ゴミ発電」「クリーンエネルギー自動車」「ビオトープの浄化システム」となる。このあたりで紹介される新技術が面白い。また、第1章にある「マイクログリッド(分散型電源)−−その地域だけの自給電力網」では、八戸市のマイクログリッドシステムが紹介されている。八戸市は「市民でつくる八戸エネルギー 〜環境先進都市の創造に向けて〜」という八戸市地域新エネルギービジョンを持っている。いまは被災者を支援する復旧の時だが、新しい東北の創生へ、こうしたプロジェクトの経験を活かしていってくれると、明るい未来が見えてくるなあ。
★八戸市地域新エネルギービジョン - 八戸市サイト => http://t.co/pKVbdPA