3月の国内自動車生産、前年同月比57.5%減。東日本大震災はサプライチェーンを直撃したのだなあ

国内乗用車8社が25日まとめた3月の国内生産実績(速報値)合計は前年同月比57.5%減の38万7567台と、6カ月連続で減少した。東日本大震災の影響で各社生産工場が操業停止に追い込まれたことが響いた。個別ではトヨタ自動車が単月として過去最低の生産台数となるなど、軒並み落ち込んだ。▼トヨタの生産台数は62.7%減の12万9491台となり、3月として統計記録が残る1976年以来の過去最低となった。ホンダは62.9%減の3万4754台と1997年11月の現行統計の公表以来で過去最低だった。スズキやマツダの生産台数も統計公表以来で過去最低となり、国内生産は全8社が前年に比べ大幅マイナスとなった。

 3月の国内自動車生産は半減していたのだ。トヨタは6割減か。東日本大震災サプライチェーンを破壊していたことが改めて痛感されるデータ。影響は日本の自動車メーカーにとどまる話ではないし、自動車産業だけの話でもない。全体として、どのぐらいの影響になるのだろう。トヨタは生産の正常化は11〜12月と公表していたが、福島原発と同じように、精緻なサプライチェーンが復旧するまでには年内いっぱいぐらいかかるという話なのだろうか。そのとき、今まで通りのジャスト・イン・タイム方式を貫くのか、万が一に備えたジャスト・イン・ケースで行くのか、経営判断を迫られるのだろうな。
トヨタ 生産正常化は11〜12月 世界700万台割れの恐れ - SankeiBiz => http://bit.ly/dMF5cj
★世界の自動車生産を止めた部品の供給構造と日本の部品メーカー:nikkei BPnet => http://bit.ly/gDrgih
サプライチェーン危機が中国を揺らす:日経ビジネスオンライン => http://bit.ly/gACSHP

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