テレビでお馴染みのドナルド・トランプ、2012年大統領選に出馬せず

来年１１月の米大統領選で、共和党からの出馬に意欲を示していた不動産王ドナルド・トランプ氏は１６日、出馬しないとの声明を発表した。同党では世論調査で上位を走るハッカビー前アーカンソー州知事も１４日に不出馬を表明している。（略）トランプ氏は、オバマ大統領は外国生まれと強硬に主張して支持を集めた。しかしオバマ氏が４月末に出生証明書の原本コピーを公表した後は支持率が伸び悩んでいた。

　結局、単なるお騒がせだった。ドナルド・トランプはオバマ大統領に中傷攻撃を仕掛けたあげく、撃破されて、あえなく撤退。テレビの視聴者は騙せても、それは瞬間の話だから、発言が検証される時間的余地があると、あえなく破綻してしまう。残念でした。マイケル・ルイスは『マネー・カルチャー』という本の中で、トランプを突き動かしているのは「貪欲さ」ではなく、「病的なまでの支配欲」と指摘していた。そして「成功とは、往々にして、単なる知名度の問題でしかない」というトランプの言葉を紹介している。古い本だけど、人間は変わらないのだな。「支配欲」と「名声」の最終終着点が「大統領」というのはわかる気がする。でも、こちらは、さすがにテレビ「アプレンティス」で創り上げた大物イメージをもってしても、手に出来なかった。
【やぶしらず通信・関連ログ】
・マイケル・ルイス『マネー・カルチャー』を読んで => http://bit.ly/luGi1p

Apprentice: Complete First Season/[DVD] [Import]