英国王が100年ぶりにアイルランドを訪問。で、思い出したアイルランドの対英闘争をめぐる映画

エリザベス英女王(85)は17日、アイルランド公式訪問を始めた。20日まで滞在する。英国君主の訪問は、アイルランドが英国の一部だった1911年に女王の祖父ジョージ5世が訪れて以来100年ぶりで、37年のアイルランド独立後では初めて。▼12世紀以降、英国に支配され、独立後も北アイルランドで紛争が続いたアイルランドには、英王室への厳しい反感が横たわっていた。しかし両国関係は1998年の北アイルランド和平合意で改善。女王の訪問は和解の象徴でもある。

 エリザベス女王アイルランドを公式訪問。この前に英国王がアイルランドに行ったのは100年前だったのか。流血の歴史の両国だが、1世紀を経て恩讐の彼方ということだろうか。アイルランドと英国の対立は映画のテーマになっており、名作も多い。例えば、古くは...

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 キャロル・リード監督の名作。ジェームズ・メーソン主演。対英闘争に疲れたアイルランドのテロリストの絶望と孤独の哀しく切ない映画。リード監督の作品としては「第三の男」より、こちらのほうがいいと思うのだが、この映画はちょっと古い。もう少し最近もので言うと... ロンドンの爆弾テロ実行犯に仕立て上げられたアイルランド人(北アイルランド)の冤罪事件。ダニエル・デイ=ルイスと先日亡くなったビート・ポスルスウェイトが出ていた。
 IRAのテロリストを主人公にした、こんな映画もある。 かなり、ひねりのきいた屈折した映画。こんなに変わったストーリーを良く考えつくものだと感心した。ヒーローらしくないスティーヴン・レイが主演。監督のニール・ジョーダンアイルランド人で、こんな正統派の映画もつくっている。
マイケル・コリンズ 特別編 [DVD]

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 アイルランド独立に力を尽くした悲劇の英雄の物語。リーアム・ニーソン主演。「クライング・ゲーム」のスティーヴン・レイも登場。そして、なぜかジュリア・ロバーツが出ている。
 最後にカンヌ映画祭パルム・ドールを受賞した映画。 キリアン・マーフィ主演、ケン・ローチ監督。アイルランド独立のために、ともに戦った兄弟が、独立のあり方をめぐる路線対立から敵味方に分かれ、最後は...。
 アイルランドと英国の闘いはいくつも映画になっている。名作が多いのが特徴かもしれない。アイルランドを通じて、悲劇的な極限状態に置かれた人間を描いているからだろう。