米国債格下げショック、日経平均は9100円割れ。金は史上最高値

8日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続落。終値は前週末比202円32銭(2.18%)安の9097円56銭だった。東日本大震災直後の3月17日(8962円)以来の安い水準となる。前週末5日とあわせ、2営業日合計の下落率は5.8%に達した。5日に米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が米国債の格下げを発表し、世界的な金融市場の混乱を懸念した売りが先行した。世界株安連鎖への懸念も強まり、アジア株式相場が軒並み急落した後場は一段安となった。一時は下げ幅を242円まで拡大し、節目の9000円が意識される9057円まで下げた。

 先週末のS&Pの米国債格下げを受けて、やはり株安、金価格上昇という状態。東京株式市場は日経平均が9100円割れ。為替も円高・ドル安方向へ動く。ほぼ想定通りの悲観的な動きがだが、パニックというほどの動きでもない。やはりニューヨークの動きを見極めたいのだろうなあ。マーケットとしては、各国政府に金融緩和、FRBにQE3を迫るのだろうが、それも一時凌ぎにはなっても、本質的な解決ではないうえ、バブルを産んで、さらに問題を複雑にする恐れがある。当分、神経質な展開が続くのだろうか。
★アジア株が軒並み下落、金は最高値更新 - Reuters => http://bit.ly/piBuCv
★ドル下落、米国債格下げで対円は77円台後半−株急落でリスク回避圧力 - Bloomberg.co.jp => http://bit.ly/r6ha9m
★「究極の悪夢」のどちらか選択迫られる世界の中銀−狂乱物価か大恐慌 - Bloomberg.co.jp => http://bit.ly/qp8lDB