旧ライブドア粉飾決算に伴う損害賠償、約97億円が最高裁で確定
ライブドア(現LDH)の有価証券報告書の虚偽記載事件で株価が下落し損害を被ったとして、日本生命保険と信託銀行5行が損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(大谷剛彦裁判長)は13日、計約98億8千万円の支払いを命じた。LDH側敗訴が確定した。同小法廷は、虚偽記載の公表前後1カ月の平均株価の差額を損害とする金融商品取引法の規定から、1株当たりの損害を585円と算定した二審・東京高裁の判断をおおむね踏襲。賠償額も二審とほぼ同額とした。
さて、この方式に従うと、オリンパスの粉飾決算に伴う損害賠償はどのぐらいの金額になるのだろう。オリンパスはどの時点が基準になるのだろう。今回のスキャンダルが発覚する前は2000〜2500円あった株価は、上場維持が発表されても1500円に届いていない。オリンパスも粉飾の結果、株主が損害を被っていることは確かだと思うけど。上場維持の判断の際に、ライブドアとオリンパスを差別したように、損害賠償でも差別したりするのだろうか。
- 作者: 大鹿靖明
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