ラリー・ウィリアムズ『ラリー・ウィリアムズの短期売買法』
- 出版社/メーカー: パンローリング株式会社
- 発売日: 2013/01/11
- メディア: Kindle版
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この本、さまざまな手法がデータとともに紹介されているのだが、たまたま、その中の一つとして紹介されている株価パターンを示している銘柄があったので、実験してみたら、確かに利益をあげることができた。まあ、1回のケースで検証はできないのだが、かなり実戦向きの本とわかる。だから、信奉者が多いのだろうなあ。
目次で内容を紹介すると...
序 章 あなたはもうすでに商品トレーダー
第1章 短期のカオスのなかに秩序を見いだす
第2章 重要なのは価格と時間
第3章 短期トレーディングの真実
第4章 ボラティリティブレイクアウト−−モメンタムブレイクスルー
第5章 短期トレーディングの理論
第6章 真理の探求
第7章 勝つためのパターン
第8章 買い手と売り手を分離せよ
第9章 気配値スクリーンによる短期トレーディング
第10章 短期的に発生する特殊な状況
第11章 手仕舞いのルール
第12章 投機ビジネスについての考察
第13章 マネーマネジメント−−王国へのカギ
第14章 ケネディからオバマまで−−50年のトレード経験から得た教訓
第15章 何が株式市場を上昇させるのか
第16章 トレーディングはハードなゲーム−−その厳しい現実
ラリー・ウィリアムズは上院議員選挙に立候補したこともある、がちがちの共和党保守派のようで、民主党、なかでもルーズベルトが大嫌いな様子。この点はちょっと違和感。ティーパーティ的な米国のリバタリアンらしく、赤字国債はもちろん、中央銀行(FRB)の存在にも我慢がならないようだが、米国の株式市場がサブプライム危機やリーマン・ショックを乗り越え、活況を呈しているのは、FRBの積極果敢な量的緩和政策であり、赤字国債による財政出動があってこそだと思うのだけど...。そのあたりはどう考えているのだろう。
ただ、政治思想は別にして、トレーディングの本としては、資金管理、リスク管理の重要性にも目配りの効いた良書。政治的にはどうかわからないが、マーケットの現実に対しては謙虚。わからないことはわからないといい、失敗は失敗と認める。だから、トレーディングで成功したのだろう。
ちなみに読んだのはKindle版で、紙の本はこちら。
ラリー・ウィリアムズの短期売買法【改定第2版】 (ウィザードブック)
- 作者: ラリー・ウィリアムズ
- 出版社/メーカー: パンローリング
- 発売日: 2012/07/13
- メディア: 単行本
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