プレミアリーグ首位決戦。リバプールがマンチェスター・シティを激戦の末、制す。

プレミアリーグは13日、第34節2日目を行い、暫定的ながらも首位に立つリバプールが、消化試合が2試合少なく勝ち点差4につける3位マンチェスター・シティをホームに迎えた。壮絶な打ち合いを3-2で制したリバプールは首位をキープし、24年ぶりのリーグ制覇へ一歩前進した。

 優勝がかかった試合になると壮絶な試合になる。昨晩、何の気なしに見始めたのだが、あまりの熱戦に最後まで見てしまった。前半はリバプールが圧倒し、2−0で終わり、こりゃあ、ホームのリバプールの勝利で決まりかと思った。この日は、スタジアムの混乱から96人の観客が死亡した「ヒルズボロの悲劇」から25周年ということもあり、試合開始時間を遅らせて、追悼セレモニーがあった。そんな特別な雰囲気のホームでの試合。しかも、優勝がかかっているとあって、リバプールの気合いは半端じゃなかった。しかし、後半になると、シティが盛り返し、リバプールも疲れたのか、スピードが落ち、ミスも多くなる。そしてシティの反撃で同点。バタバタするリバプールを見ていると、素人ファンとしては、こりゃ、シティかとまた考えが変わったのだが、シティのディフェエンスのミスからの一撃で再び、リバプールが突き放し、そのまま逃げ切るという劇的な展開。最後は主将のジェラードが感極まって勝利に男泣きするという感動のゲームだった。
プレミアリーグは、なぜ特別なのか(祥伝社新書293) プレミアリーグというのは、どうも大味な感じがして、これまで、そんなに好きではなかったのだが、今日はスピードと力と技のぶつかり合いで面白かった。こりゃ、人気があるはずだ。リバプールのFW、スアレスは相手の選手に噛み付いたり、派手な倒れこみをシミュレーションに取られたり、いろいろと物議を醸すことが多い選手だが、今日は大活躍だった。強さと技が冴え渡っていた(まあ、それでもイエローカードを1枚もらったりしていたが...)。ペナルティエリアで、相手選手に倒され、PKでもおかしくないところだったが、あまりにも派手に倒れたもんで、審判にとってもらえなかったところは、日頃の行いが災いした感じで、ちょっとかわいそうだった。
 で、これで、リバプールはシティと勝ち点差7。一方、モウリーニョ監督のチェルシーとの勝ち点差は2。試合の消化数に差があるというが、モウリーニョは不気味だなあ。何だかんだ、プレミアリーグでも、チャンピオンズリーグでも、いいところに付けているんだ。
ヒルズボロの悲劇 - Wikipedia