博多大吉『年齢学序説』

年齢学序説

年齢学序説

 ダウンタウンも、とんねるずも、志村けんも、明石家さんまも、ウッチャンナンチャンも、ブレークするターニングポイントは26歳だったというネタから始まる人生のターニングポイント年齢論。へえ、そんなことあるんだ、という感じで、人生の不思議さを知るような話ではあるのだが、一番、面白かったのは、博多大吉本人の26歳を語っているところだった。なるほどなあ。ただ一直線に伸びてきたというより、一度、立ち止まる時期があり、ムダがあり、タメがあったから、他の芸人さんたちとはちょっと味わいの違う面白さがあるのだな。
 目次で内容をみますと...

 26歳の法則 〜まえがきにかえて〜
第1章 将来を暗示する26歳
第2章 もうひとつの時限爆弾型
第3章 世界を揺るがす26歳
第4章 挑戦の果実を得る26歳
第5章 音楽と年齢−−ヒット曲と26歳
第6章 漫画家と年齢学
第7章 30代からの年齢学
第8章 革新させる38歳−−バラエティ番組の考察
第9章 第X次開花時期の考察
第10章 経験としての26歳
 結局のところの年齢学 〜あとがき〜

 第10章が博多大吉26歳前後、「謹慎してました」時代の話。巻末に9歳から60歳まで、歴史上の人物からマンガのキャラクターに至るまで、いろいろな人のターニングポイントとなった年齢表が資料として付いている。

年齢学序説 (幻冬舎よしもと文庫)

年齢学序説 (幻冬舎よしもと文庫)