マドリード・オープン決勝。錦織、ナダルを圧倒しながら、腰痛に泣く

テニスのマドリード・オープンは11日、マドリードで行われ、男子シングルス決勝で世界ランキング12位の錦織圭日清食品)は同1位のラファエル・ナダル(スペイン)と対戦し、6―2、4―6で迎えた第3セットを0―3とリードされたところで棄権。本選手初の出場2大会連続優勝はならなかった。

 今季、マイケル・チャンがコーチに就任し、スキルは一段と向上し、メンタルもタフになった。あとは体だなあ。マドリード・オープンの決勝、クレイコートの王者、ナダルを相手に第1セットは錦織が圧倒していた。第2セットもブレークをとり、このまま優勝かと思ったのだが、持病の腰痛が出てから急速にパワーダウン、第2セットをナダルに奪われ、第3セットの途中でリタイア...。勝てた試合だけに、もったいなかった。
 パワー、スピード、攻撃、防御、戦術、判断、メンタルで、世界ランキング1位の選手と互角以上に戦えることはわかった。これまで苦手とみられていたクレーコートでも戦える。しかも、ナダルを圧倒することさえできる。しかし、技と心を支える体がついていかない。心技体の体が悲鳴を上げてしまう。優勝したバルセロナマドリードは3セットマッチだが、全仏などのグランドスラムは5セットマッチと、さらにタフな戦いになる。体がもつのかどうか。これまでも体幹トレーニングやら、いろいろなことを試みていると思うのだが、どうやったら、このタフな戦いに耐えられる体をつくることができるのだろうか。これだけはマイケル・チャンにも、どうにもならないだろうか。いま必要なのは魔術師のようなトレーナーなのかもしれないなあ。
王者ナダル、劣勢を強いられた錦織を称賛「驚くべき選手」/テニス - スポーツ - SANSPO.COM(サンスポ)
テニス錦織圭選手 世界ランキング9位に NHKニュース