結局はカネの力には...。CL決勝、アトレティコ、レアルの前に散る

24日にポルトガルリスボンチャンピオンズリーグ(CL)決勝が行われ、延長戦の末、レアル・マドリーアトレティコ・マドリーに4ー1で勝利した。12年ぶりのCL制覇となるレアル・マドリーは10回目のCL制覇“デシマ”を達成した。

 アトレティコ・マドリードは前半で1−0と先行し、あとはレアルの猛攻を必死に防戦。何度も危機を乗り越え、ほとんど勝利を手に仕掛けたが、最後の最後、後半アディショナルタイムで同点に追いつかれてしまい、延長戦に。しかし、延長を戦い抜く力はアトレティコに残っていなかった。結果は4−1だけど、中身を見れば、アトレティコが勝ってもおかしくない接戦だった。やっぱり最後には財力の差が出たなあ。アトレティコには延長を戦い抜けるだけの選手の層の厚みはなかった。ジエゴ・コスタは先発したものの、怪我が癒えておらず、すぐに交代。名将、シメオネをもってしても、金満軍団レアル・マドリードに勝ち切ることはできなかった...。レアルは、キラ星のようなスーパースター選手を揃えたスーパー銀河集団で、プレイを見ると、すごいと思うんだけど、やっぱり、好きになれない。どうしてもねえ。こんな記事を読むと、特に...
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 アトレティコって、選手全員で契約金はどれぐらいなんだろう。レアルの何人分か。クリスティアーノ・ロナウドも、ベイルも、誰も彼もすごい選手だと思うし、監督のアンチェロッティも名将だと思うけど、それにしても、カネで勝利を買っている感じがしてしまうんだなあ。そして、その大金満・スーパー選手軍団、レアルにアトレティコが勝つって、一種のファンタジーなんだけど、映画や小説とは違って、現実にするのはなかなか難しいなあ。リーガ・エスパニューラでは実現したけど、チャンピオンズ・リーグで2冠とは行かなかった。まあ、一度ですべてを達成してしまったのでは、面白くないともいえるけど...。来季に、乞うご期待かな。それとも、カネの力を超えるチャンスはそう何度もないだろうか。
 ともあれ、個人的には、今季の最優秀チームはアトレティコ・マドリードで、最優秀監督はシメオネだなあ。オカネのあるレアルは、今季の勝利が来季に積み上がっていく感じだけど、そんなにリッチじゃないアトレティコは、ファルカオが出てしまったように、来季もまた誰か移籍してしまうのか。一からのスタートなのかなあ。何だか学校のクラブみたいだなあ。主力が卒業してっちゃう...。

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