今年のアカデミー脚色賞候補作の原作を探してみた

 アカデミー賞のシナリオに関する賞には、脚本賞(WRITING--Original Screenplay)と脚色賞(WRITING--Adapted Screenplay)の二つがある。英語のほうがわかりやすくて、脚本賞はオリジナル。脚色賞には原作があるということ。で、今年の脚色賞候補作が、どんな原作から生まれたのか、見てみると...
 まずは、クリント・イーストウッド監督のアメリカン・スナイパー

アメリカン・スナイパー (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

アメリカン・スナイパー (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 映画と同じタイトルで文庫本が出ていたが、以前はこちらのタイトルだったような...
ネイビー・シールズ最強の狙撃手

ネイビー・シールズ最強の狙撃手

 映画の主人公でもあるクリス・カイルの回顧録。
 続いて脚色賞を受賞したイミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密の原作...
エニグマ アラン・チューリング伝 上

エニグマ アラン・チューリング伝 上

 こちらは、これから出版。まずは上巻から出版かな。
 受賞は逸しましたが、ホーキング博士夫妻を描いた博士と彼女のセオリーの原作は、というと...
Travelling to Infinity: The True Story Behind the Theory of Everything

Travelling to Infinity: The True Story Behind the Theory of Everything

 邦訳はまだ出ていないのかな。ジェーン・ホーキング夫人の回顧録。
 29歳の監督がつくった話題作「セッション」(原題「Whiplash」)も脚色賞候補だから、これにも原作があったらしいのだが、本なのかどうかはちょっとわからなかった。この映画は一度、短編として作られ、それがサンダンス映画祭で注目されて資金を集めることができ、長編映画として製作したらしいから、その短編版のほうを原作としているのだろうか。これは、ちょっとわからず*1
★ 短編版の「セッション(Whiplash)」 => Whiplash (2013) - IMDb
 短編版でも鬼教師役は、アカデミー助演男優賞をとったJ.K.シモンズ。はまり役なんだな。
 最後の1本、LAヴァイスは、ポール・トーマス・アンダーソン監督の映画で、原作はトマス・ピンチョン
LAヴァイス (Thomas Pynchon Complete Collection)

LAヴァイス (Thomas Pynchon Complete Collection)

 こちらはウィキペディアによると、日本公開は4月らしい。*2