iPad Air2はゲラのチェックにいいなあ、と思ってしまった

 最近、本をつくる仕事を手伝ったのだが、iPad Air2はいいなあ、と思ってしまった。DTPでゲラをつくって、それを読んで校正やらブラッシュアップやらの作業を進めていく時、昔は(今も、のところが多いか)紙でやりとりしていたものだが、ゲラをPDFでもらってチェックして返すというプロセスにすると、作業がかなりスピードアップする。
 PDFは、会社なり事務所なり自宅なりでプリントアウトしたする手もあるが、ページ数が多くなると印刷するのが面倒。そこで今回はPDFをiPad Air2でチェックした。こりゃ楽だった。iPad Air2のRetinaディスプレイは文字(テキスト)もはっきり出るし、拡大も簡単にできるから老眼が入ってきた眼にありがたい。直しが必要なページだけプリントアウトして、そこに赤をちょこちょこっと入れて、それをまたスキャンして、DTP作業をしてくれる人に送り、直してもらったものをまたPDFで受け取ってチェック。楽だし、確実です。
 iPad Air2を買ってよかったなあ、と思いました。ゲラのチェックには、iPad miniは、ちょっと小さくて、Airのサイズぐらいのサイズが欲しい。写真やイラストにうるさい雑誌だと、色味の問題もあるから、ディスプレイでのチェックでいいのかどうかは議論のあるところだろうけど、本やら、テキスト主体の雑誌やらの場合は、ペーパーレスでのチェックがかなり有効だし、紙のムダもなくなる。iPad miniを持っているのに、iPad Air2を衝動買いしてしまったので、ちょっと浪費しちゃったかな、と思ったのだが、そんなことはなかった。実用性十分だった。
 スマホの大画面化もあって、タブレットは終わったみたいな声もあるけど、そうとも言えない。本やら、会報やら、報告書やらの編集・制作工程の仕事にタブレットは役に立つなあ。資料を見る場合でも、最近はPDFでデータを提供しているところが多いから、この調査的な仕事にもiPad Airなどのタブレットは便利。このところ、個人的にはタブレットを見直してしまって、MacBook AirよりもiPad Air2を使う機会が増えている。