成毛眞『教養は「事典」で磨け』

 百科事典は面白いものだと思っていた。森羅万象を説明し、人類の知識の塊にも見えた(昔は一家にひとつ平凡社の「世界大百科事典」なんて時代もあった。知性を偽装するインテリアとしての側面もあったけど...)。いまや紙の百科事典はウィキペディアに葬り去られたのかもしれないけど、この本を読んで、百科事典だけではなく、世の中には様々な事典が出ているものだと改めて感心した。事典は知識の宝庫であり、教養の塊だなあ。多くの事典が紹介されていたが、中でも個人的に興味を惹かれたのは...。
世界民族百科事典

世界民族百科事典

 21世紀、再び民族に関心を持ってしまう。国立民族学博物館の本だし...。
ヨーロッパ人名語源事典

ヨーロッパ人名語源事典

 昔、英語圏の名前の語源を扱った翻訳本を古本屋で見つけて買ったことがあるが、こちらは日本人が書いた事典だから、もっとわかりやすいかな。
英語便利辞典

英語便利辞典

 この本に関する解説のタイトルは「英会話に通う前に、文化・習慣を知ろう」。興味あります。
ゲームシナリオのためのSF事典 知っておきたい科学技術・宇宙・お約束110 (NEXT CREATOR)

ゲームシナリオのためのSF事典 知っておきたい科学技術・宇宙・お約束110 (NEXT CREATOR)

 面白そう。このシリーズには、ファンタジー事典もあるらしいが、個人的な関心度からいうと、まずはSFだな。
世界名言大辞典

世界名言大辞典

 スピーチする時、名言を入れたりすると、ちょっと賢く見えたりするんだなあ。でも、それ以外にも、何か、ヒントになったり、元気になったりする言葉があったりする。名言集はいろいろとあるけど、これもまずは立ち読みしてみたい。
 このほかにも硬軟とりまぜ面白そうな事典が数多く紹介されているが、年明けからのSMAP騒動の最中、この事典もちょいと気になる。
バンド臨終図巻

バンド臨終図巻

 「花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ」という言葉もあるし、離合集散は人間社会の常のように思えるけど、解散話は大事件となるんだなあ。ビートルズだって解散したわけだし、国民的グループが歳月を経て、メンバーがそれぞれ成熟し、別れても不思議ではないんだけどなあ。まあ、それぞれのグループが終焉するのにはそれぞれの物語があったのだろうなあ。
 ともあれ、この本、読んだ人が事典愛に目覚めてしまいそうな本。新書なので、すぐ読めてしまう。