トランプ政権、自分たちに批判的なメディアの取材は受けないと?

 大統領選の際にトランプ陣営の関係者がロシアと接触していたという報道をFBIに否定するように、と圧力をかけていたことが露見したばかりのトランプ政権。
FBI、米政権の要請断っていた ロシア接触報道否定せず(CNN) => http://www.cnn.co.jp/usa/35097133.html
 今度は、こんなことまで…

CNNなど複数のニュースメディアは24日、米ホワイトハウスで行われたカメラ撮影のない取材への参加を拒否された。取材にはホワイトハウスが選んだメディアが参加した。報道機関や報道の自由の監視団体の間では警戒感が高まっている。(略)CNNのほか、米紙ニューヨーク・タイムズやロサンゼルス・タイムズ、政治専門メディアのポリティコ、ニュースサイトのバズフィードも取材から排除された。今回の取材形式は「ギャグル」として知られ、ホワイトハウスの記者会見場でテレビ放映される定例会見の代わりに報道官室で開かれた。

 取材から排除したのは、この記事にあるCNN、ニューヨーク・タイムズ、ロサンゼルス・タイムズ、ポリティコ、バズフィードに加え、ハフィントンポストも。オールド、ネット双方の有力メディアが排除されている。米国の場合、日本のように政権に従順ではないから、苛立っているのだろうが、これまで建国以来、連綿と続いてきた米国の理念、「報道・言論の自由」などクソ食らえなんだなあ。トランプとプーチンが仲がいいのもわかる。
 しかし、これでホワイトハウスvs情報機関、ホワイトハウスvsメディア、なんだか全面戦争の様相を呈していた。これこそプーチンの望むところであり、米国一強時代の終焉を望む者たちにとっては待っていたものなのだろうなあ。帝国は外敵ではなく、内部から崩壊していくことは歴史の教訓であり、いま米国はその道を歩み始めたようにみえる。ここから復元できるかどうか。米国の復元力も定評があるところだが、今回はどうだろうか。

ローマ帝国衰亡史〈1〉五賢帝時代とローマ帝国衰亡の兆し (ちくま学芸文庫)

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