新型コロナウィルスに対する政府への対応をみていて思い出す映画のこととか

 政府の新型コロナウィルス対策を見ていると、後手後手な印象が否めない。どこまで感染者が増えるのか、まだ見えてこないし、どこまで検査しているのかも見えない。現政権の強さの秘密として「やってる感」のアピールが上手という指摘があったけど、「やってる感」と「やってる」は違うから、本当に「やらなければならない」ことがあると地金が出てしまう。

 で、いまの政府を見ているうちに、いくつかの映画が思い浮かんできた。まず...

シン・ゴジラ Blu-ray2枚組

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  この映画の前半の方。ゴジラ対策の進まない日本政府に苛立って、アメリカは核ミサイル撃ち込んだろか、と言ってくるけど、今回は新型コロナウィルスを培養しているんじゃないかというような状態になってしまった客船「ダイヤモンド・プリンセス」からアメリカ人だけ奪還しちゃったんだなあ。

 米ABCニュースによると、この客船、いまや「ship of doom」ともいわれているとか。*1doom」は「運命、破滅、死」。「dooms day」といえば、「最後の審判」。確かに日々、「最後の審判」を待っているみたいな感じなのかもしれない。残酷な展開。おもてなしの国とはとても言えなくなってきた。

 で、思い浮かぶ映画の話に戻ると、これとかも...

攻撃 [DVD]

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  無能なのに名誉欲だけ強い指揮官の無謀な作戦のために部下たちは犬死していく。戦争では「馬鹿な指揮官は敵より怖い」という言葉があるらしいけど、危機に直面したときにリーダーの真価が問われる。大丈夫だろうか。

 これも同じだったなあ。

 現場の声を聞かずに後手後手でした。この手の映画、まだまだ、ありそう。ちょっとな上司のために苦労している人が世の中には多いのだろう。

 そういえば、こんなのもあった。

八甲田山 <4Kリマスターブルーレイ> [Blu-ray]

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  これは双頭の鷲というか、指揮官の上に指揮官がいたりして、船頭多く、トップが誰だか不明確で死の道に迷い込んでいく。責任が明確でないと組織は難しい。いまは誰が責任感をもってやっているのだろう。首相、大臣、知事などなど、いろんな人が「やってる感」をアピールしているけど...。

 で、今回の新型コロナウィルス、日本のサイトを見ていても、どの国でどのくらいの発生状況なのか、よくわからない(どこかにあるのかもしれないけど、Googleで検索しても、すぐにわからない)。で、意外と充実していそうなのが韓国政府の「新型コロナウィルス」サイト。ハングルは読めないけど、地図を見れば、だいたい、どこの国かはわかるんで、世界各国の状況が見えてくる。

 http://ncov.mohw.go.kr/bdBoardList.do

 上のURLのページの下の方に世界地図がある。毎日、午前と午後の2回、情報を更新している様子。英語と中国語で注意を喚起しているページもある。WHOも毎日、情報を公表しているようだが、韓国のほうが更新頻度が多い気がする。

www.who.int

 情報公開は大切。いい部分は真似して欲しいところ。しかし、いったい、どうなるのだろう。というか、日本のいまはどうなっているのだろう。そこから、よくわからない。韓国は検査している人数、陽性、陰性、結果待ちの数字まで公表しているようだけど...。