韓国経済は「3高」の危険に直面

South Korea's economy is heading toward a mire of "three highs": a high won-dollar exchange rate, high international oil prices, and high prices. With these three variables rising simultaneously, local businesses face the risk of higher costs and have less desire to make new investments. President Lee Myung-bak's "MBnomics" which aims to reinvigorate the economy by galvanizing corporate investment, has hit a roadblock even before getting off to a good start.

 「朝鮮日報」によると、韓国では現在の経済問題を「3高」というらしい。つまり「ウォン高」「原油高」「物価高」。この3つのコスト高が経済を圧迫し、李明博(イ・ミョンバク:Lee Myung-bak)新大統領の最初の課題になるわけ。でも、経済に明るいと言われる新大統領の経済政策は、その頭文字から「MBnomics」というのだ。こうした新語造りはレーガノミックス以来の流行だなあ。

007/カジノ・ロワイヤル

カジノロワイヤル [DVD] 007シリーズは当初、「カジノ・ロワイヤル」だけが映画化の版権が別の会社に押さえられていて、これだけがショーン・コネリー(初代ジェームズ・ボンド)主演ではなくて、ピーター・セラーズ、デビッド・ニーブン、ウディ・アレンなどが出てくるオールスターの奇っ怪なパロディ風スパイ映画となった。こちらのほうで、悪役のル・シフルはオーソン・ウェルズで、これまた怪人ウェルズが演じた奇っ怪な悪役だった。一方、音楽はバート・バカラックの名曲「The Look Of Love」で、こちらは甘く美しかった。で、今日見たのは、そちらではなくて、6代目ジェームズ・ボンドダニエル・クレイグが初登場する「カジノ・ロワイヤル」。アクション全開で、筋骨たくましく、走り回り、動き回るボンドは、ジャッキー・チェンみたいで、ジャッキー・ボンドと言いたくなる感じ。ボンドガールは、エヴァ・グリーン。どこかで見たことがあると思ったら、「キングダム・オブ・ヘブン」のヒロインだった。
【参考】
・オフィシャルサイト
 http://www.so-net.ne.jp/movie/sonypictures/homevideo/casinoroyale/index.html
ウィキペディアで見ると
 wikipedia:カジノ・ロワイヤル

リトル・ミス・サンシャイン

 評価の高かった映画だが、これは良かった。美少女コンテストに出る娘を一家がアルバカーキ(ニュー・メキシコ州)からカリフォルニアまで送っていくという、ただ、それだけの物語なのだが、これが面白い。とてつもなく、父、母、祖父、叔父、息子ひとりひとりがとてつもなく悲惨な事情を抱えた一家なのだが、話は面白く、そして暖かい。「勝ち組」「負け組」意識が強烈な米国社会で、しかも、その究極の米国的イベントとも言えるミスコンを中心に置きながら、やさしく美しく、心が温かくなる映画。娘役の少女、アビゲイル・ブレスリンはもちろん、父親役のグレッグ・キニア、母親役のトニ・コレット、ゲイで失恋して鬱病の叔父さん役のスティーヴ・カレル、兄役のポール・ダノ(このキャラクターが良い!)、そして、コカイン中毒でハチャメチャな祖父、アラン・アーキン(アカデミー助演男優賞を取ったのがわかる)。
 この映画、俳優が揃っていることもあるが、それにも増して、マイケル・アーントの脚本が出色。こちらもアカデミー脚本賞をとっているが、家族ひとりひとりの造形、ストーリーの伏線の張り方など、良くできているし、無駄がない。次の脚本が楽しみなのだが、IMDbを見ると、2010年公開の「Toy Story 3」が予定されているだけ。この映画は初めての脚本みたいだし、それでオスカーをとってしまうと、逆にプレッシャーがかかって書けなくなってしまうのだろうか。
【参考】
・オフィシャルサイト
 http://movies.foxjapan.com/lms/index2.html
ウィキノミクスで見ると
 wikipedia:リトル・ミス・サンシャイン