2008-08-16 松谷浩尚「イスタンブールを愛した人々」 本 イスタンブールを愛した人々―エピソードで綴る激動のトルコ (中公新書)作者: 松谷浩尚出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1998/03/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (10件) を見る 人物で描くイスタンブールとトルコの歴史。ナイチンゲール、シュリーマンから始まり、日本人では、山田寅次郎、乃木希典、大谷光瑞、芦田均、橋本欣五郎といった人々が登場する。日本人でもイスタンブールと接点を持っている人が意外と多いことを知る。トルコもロシアの圧力を受けているだけに、日露戦争における日本の勝利を祝福する気分が強く、さらに、トルコ共和国の成立にあたっての支援が加わって、日本との関係が親密になっていったんだなあ。もうひとつ気がついたのはブルーノ・タウトとトルコの関係。タウトが日本を離れた後、トルコに向かい、そこで客死したことは知っていたが、それがナチスの迫害を逃れてのこととは知らなかった。それで、トルコに言っていたのかあ。近代トルコ建国の父とも言えるケマル・パシャについても興味を覚える。