「雨の日はミステリー」ということで植草甚一の本

 台風が接近して雨がひどくなってきた。そこで頭に浮かんだのが、植草甚一のこの本。

雨降りだからミステリーでも勉強しよう (1972年)

雨降りだからミステリーでも勉強しよう (1972年)

 「雨降りだからミステリーでも勉強しよう」ーーなかなか洒落たタイトルで、植草節の面目躍如。でも、アマゾンで見ると、いまは絶版になっている様子で、中古品で買うしかない。植草甚一のミステリー論で手に入るとしたら、こちらか。 タイトルは「江戸川乱歩と私」だが、内容は、イアン・フレミングジョルジュ・シムノンアガサ・クリスティマイクル・クライトンなど植草氏が得意とする欧米のミステリーの世界が中心。1959年から74年までのミステリー評も収録されている。
 このほか、ミステリー絡みでは、こんな本もある。
探偵小説のたのしみ (植草甚一スクラップ・ブック)

探偵小説のたのしみ (植草甚一スクラップ・ブック)

 これは欧米の推理・犯罪小説に関する評論25編を収録したもの。 こちらは、フランス、アメリカ、イギリスの推理小説作家の新人発掘コラムをまとめたもの。
 「植草甚一スクラップ・ブック」シリーズの本はいずれも「なか見!検索」ができるので、まずは立ち読みしてみるのもいいかもしれない。目次を読んでいるだけでも植草ワールドを味わえる。