スポーツ大陸「チームの記憶よ 永遠なれ〜横浜フリューゲルス 最後の天皇杯〜」

1999年1月1日、サッカーの天皇杯決勝。並み居る強豪を倒し、日本一に輝いた「横浜フリューゲルス」。だが、チームはこの試合を最後に消滅した。「横浜マリノス」への吸収合併が決まっていたからだった。前年の10月、選手たちはマスコミ報道でチームの吸収合併を知った。「おれたちはこれからどうなるのか?」突然の知らせにパニックに陥った。練習に身が入らず、けが人も続出。そんな中、迎えたサッカー日本一を決める「天皇杯」。「負けた時点でチームが消滅する」という残酷な現実に直面した選手たちは、闘志を燃やし、優勝してチームの名を歴史に刻もうと誓いあった。

 NHKスポーツ大陸」大逆転スペシャルの一編。横浜フリューゲルス最後の戦いの記録。チーム消滅のときに、勝利を歴史に刻もうとする男たちの戦い。ライバルたちも、中山、名波、藤田を擁し最強時代のジュビロ磐田だったり、これまた強力攻撃陣の鹿島アントラーズ長谷川健太沢登時代の清水エスパルスと強豪がひしめく。それを勝ち抜いたいのだから、ドラマだったなあ。
 意外だったのは、フリューゲルスのキャプテンだった山口素弘の熱さ。1997年のワールドカップ・フランス大会アジア予選、日韓戦で見せた伝説的なループシュートの強烈な印象もあって、いつでも沈着冷静、闘志を押し隠すクールな選手と思っていたのだが、このテレビで見ると、熱い戦士だった。薩川との友情など泣かせる話が多い。控えを含めて、それぞれの選手たちにドラマがある。ヴィッセル神戸の残留に貢献した吉田孝行天皇杯シリーズのラッキーボーイだったのだな。
スポーツ大陸・番組紹介サイト
 http://www.nhk.or.jp/spotai/onair/250/index.html
日活Fantasista DVD Jリーグ レジェンド・オブ・スターズ 横浜フリューゲルス 横浜フリューゲルス消滅の軌跡―キャプテン山口素弘が語るチーム消滅と天皇杯優勝までのドラマ ボクらが起こしたFの奇跡―横浜FC誕生秘話