サッカー日本代表の報酬問題、協会が明細公表。韓国は成功報酬制度で選手の報酬は日本より多い。どっちがいい?

日本プロサッカー選手会が日本代表選手の待遇改善を求めている問題で、日本サッカー協会は22日、待遇の詳細を協会ホームページで23日に初めて公開すると発表した。協会によると、昨年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の代表選手が手にしたボーナスは、最高額の選手で2220万円という。

 協会と選手会で議論になっているサッカー日本代表の報酬問題。協会側が選手会に反論するために日本代表にかかかわる財政状況を公表した。こうしたことをディスクローズすることはいいこと、オープンな議論の時代だしね。で、南アフリカについて言うと、そのときの代表選手への報酬はこんな感じ。

南アフリカ大会に関して代表選手に支払ったペイメント(W杯出場権獲得ボーナス除く)は、総額は約2億5000万円です。他にも、スイスでの事前キャンプの運営費、ベースキャンプ地に設置したメディアセンターの建設費、当協会関係者の出張費等を支出しており、結果として、ワールドカップ南ア大会に関する支出は12億円となり、収入約11億円を上回りました。

 収支のところはマネジメントも絡むから、必ずしも選手の報酬に絡む問題ではないかもしれない。メディアセンターの建設費は本来、メディアが負担すべきものかもしれないし、どこまでを建設費と言っているのかとか、出張費を負担した関係者の範囲とか、言い出せば、キリがないのかも。それよりも、海外との比較のほうがいいのかもしれない。韓国の中央日報が韓国代表の報酬を書いている。

大韓サッカー協会は今年から代表に招集された選手に出場手当ではなく日当で10万ウォン(約7500円)を支給している。従来は一日6万ウォンだった。その代わり賞金は日本より多い金額を代表選手に分配している。2010南アフリカワールドカップ(W杯)では賞金総額900万ドル(約101億ウォン)のうち42%の42億5000万ウォンを分配した。

 42億5000万ウォンは今日のレートで円に換算すると、3億1000万円強。日本の2億5000万円より多い(韓国側には日当が含まれてない)。日当では、韓国は7500円の日当だけで手当も出場手当もないが、日本は日当1万円と試合ごとに勝利手当(引き分けは勝ちの半額)が出る。記事を見る限りでは、日本は「査定」みたいに細かく金額を決めて積み上げる仕組みなのに対して、韓国は純粋な成功報酬制度にみえる。選手にとってはリスクもあるわけ。どっちがいいか、これは考え方だなあ。まあ、賞金の何%と成功報酬のほうがプロという感じはする。優勝しても賞金がないアジアカップのようなときは別の仕組みが必要なんだろうが、これは中央日報には出ていなかった。
日本サッカー協会「日本代表選手ペイメント問題に対する当協会の考え」
 http://www.jfa.or.jp/jfa/topics/2011/25.html

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