シリアも治安部隊のデモ隊鎮圧で死者。

反政府デモが続くシリアの南部都市ダルアーで２０日、与党バース党の本部や裁判所、アサド大統領の親族が保有する電話会社の支店がデモ参加者らに放火された。抗議活動は３日目に入り、さらに拡大する様相を見せている。１８日から続くデモは、体制批判の落書きをして拘束された子ども１５人の解放や政治的自由などを求めて行われ、治安部隊との衝突で４人が死亡した。

　中東情勢は依然として不安定。バーレーン、イエメンに続いて、シリアでも治安部隊と反政府デモが衝突、死者が出る。福島第一原発の事故で原子力が揺れ、中東情勢の混乱で原油も揺れる。マーケットは再び、投機的な動きに揺れるのだろうか。

現代シリア・レバノンの政治構造 (アジア経済研究所叢書 5)