キング・カズのゴールまで飛び出し、元気をくれる復興支援チャリティーマッチ。

29日、「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」の日本代表対「Jリーグ TEAM AS ONE」(Jリーグ選抜)の一戦が行なわれ、日本代表が遠藤保仁岡崎慎司のゴールで2対1と勝利。Jリーグ選抜は敗れたものの、44歳のカズ(三浦知良)が82分に見事なゴールを決めて、試合を盛り上げた。

 やはりサッカーはいいなあ。コミュニティだなあ。東日本大震災の復興支援へサッカー界がひとつになっていることを改めて教えてくれる試合だった。日本代表監督のザッケローニは、お得意の3−4−3のフォーメーションを初披露し、Jリーグ選抜監督のストイコビッチは全選手をピッチに送り、楽しませてくれた。
岡崎慎司物語 (ライバルKC) 信頼する力  ジャパン躍進の真実と課題 (角川oneテーマ21) 試合は、遠藤のフリーキックからの美しいゴールに始まり、本田圭佑のアシストで阪神大震災の被災者だった岡崎がゴール。そして最後にキング・カズがゴールを決めたのだから、映画のようなドラマチック・ストーリー。カズのゴールも、GKの川口能活のロングキックを闘莉王が頭で落としたものから生まれた。中村俊輔も良いボールを出していたし、積極的にシュートを放つ選手が目立ち、みんなが見せてくれた。
 スポーツは元気を与えてくれる。中でもサッカーはいいなあ。プロ野球、とりわけセ・リーグのオーナーたちが守銭奴のように開幕日で揉めたのとお大違い。試合の後のインタビューで「サッカー・ファミリー」「football family」という言葉を口にする人が多かったが、サッカーはひとつの家族であり、選手、監督、コーチだけでなく、サポーター、地域を含めたコミュニティなのだなあ。だから、コミュニティが危機に瀕したときは、みんなで助け合う文化がある。ますますサッカーが好きになってしまう試合であり、復興・復旧に力を与えてくれる試合だったと思う。
【関連リンク】
・慈善試合150か国で生放送!放映権料はすべてチャリティー!…復興支援試合:スポーツ報知 => http://t.co/LjPzQym
・日本代表ジャージー「がんばろうニッポン!」発売−収益の全てを義援金に - 市ケ谷経済新聞 => http://t.co/RZ5gMNm
・チャリティーマッチの練習公開で義援金 /デイリースポーツ => http://t.co/c57u6Cs
・岡ちゃんも協力…チャリティーマッチ前に慈善活動 ― スポニチ => http://t.co/wccAApq
・本田「お宝グッズ」で支援オークション : nikkansports.com => http://t.co/1X6MJ0R

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