主藤孝司『仕事に活かす!マインドマップ』

仕事に活かす! マインドマップ (PHPビジネス新書)

仕事に活かす! マインドマップ (PHPビジネス新書)

 再びマインドマップに関心を持って、そこで読んだのが、これ。冒頭に注意書きがあって

 本書で中心的に取り上げていく「自己流マインドマップ」は、マインドマップの開発者であるトニー・ブザン著の『ザ・マインドマップ』(ダイヤモンド社)にて「マインドマップでないマインドマップ」として明確に否定されていることをあらかじめお断りしておきます.

とある。トニー・ブザンのマインドマップに関する本を読んだこともあるが、マインドマップにも正統と異端があるのだな。ちょっと宗教になってしまっているのかもしれない。ともあれ、正統派ではないと嫌、という人は別にして、発想や情報を整理したり、まとめるために、マインドマップについて知りたい人には参考になる。筆者がつくったマインドマップも数多く収録されているところがいい。特にカラーで収録してあるところがよろしい。やはり、カラーのほうが映える。
 目次で内容をみると...

はじめに−−マインドマップを活用できる人の共通点
第0章 マインドマップとは何か?
第1章 マインドマップのルールなんて気にするな!
第2章 「目的」と「目標」の違いを知ることは、マインドマップ習得に不可欠
第3章 情報加速化社会におけるマインドマップ「六つの使い方」
第4章 シーン別・マインドマップ活用術
第5章 あらゆる場面に活かせるマインドマップ

 第3章の6つとは「情報整理ツール」「環境分析ツール」「自己分析ツール」「目的・目標達成ツール」「アイデア創出ツール」「情報選択ツール」。第4章のシーン別は「講演・スピーチ」「会議」「商談・プレゼンテーション」「コミュニケーション」「マニュアル」。どれも具体的。
 マインドマップのタイプを4つに分類して、「作品型」「商品型」「評価型」「手段型」としているのは面白かった。本来は「手段」であるべきなんだが、カラフルで美しいので、つい「作品」になってしまう。「商品」「評価」は本家マインドマップが検定など家元化しているところから出てきている感じがする。
ザ・マインドマップ