最も価値あるブランド。アップルがグーグルを抜いてトップに。躍進する中国、後塵を拝す日本。

マーケティング会社ミルウォード・ブラウンの調査によると、アップルがグーグルを抜いて、世界で最も価値あるブランドとなった。アップルのブランド価値は1530億ドルと評価され、株式市場における同社の時価総額の半分近くに達した。アップルは昨年、マイクロソフト(MSFT.O: 株価, 企業情報, レポート)を抜いてテクノロジー企業として最も価値あるブランドになったばかりで、今年は全業種の中でトップの座を奪った。

 ブランド価値ランキングで、アップルがグーグルを抜いてトップに。時代はアップルか。アップル、グーグルに続いて、IBMマクドナルド、マイクロソフトとなる。最近、注目のフェイスブックは35位、同じネット系のアマゾン(14位)、中国のバイドゥ(29位)には負けているが、ディズニー(38位)より上。まだ発展途上なのだろうな。
 このミルウォード・ブラウンのランキングを見ていて気がつくのは中国勢。アジア系で唯一ベストテン入りしたのは、中国移動通信で9位。ちなみにドコモは48位。日本勢トップのトヨタが27位。トヨタの前には中国移動のほかにも、ICBC(中国工商銀行)が11位、中国建設銀行が24位が入っている。そして、トヨタとドコモの間には、前述のバイドゥはじめ、中国人寿(33位)、中国銀行(37位)、中国農業銀行(43位)と金融機関が名前を並べている。日本のバブルの頃みたいだなあ。時代は変わり、いまや日本の金融機関の姿は100以内にはひとつも見えない...。
 このほか、相変わらずソニー(85位)は韓国のサムスン(67位)に負けている。ホンダ(56位)はポルシェ(66位)には勝ったものの、BMW(30位)やベンツ(50位)には追いつけなかった。このリスト、見ていると、なかなか興味深い。
Millward Brown: 2011 BrandZ Top100 Chart => http://bit.ly/iiIDG0

ブランド―価値の創造 (岩波新書)

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