民主党両院総会、菅首相は1時間弱で、怒号を振りきって退席

菅首相は総会開始から約55分後、質問を要求する出席者の怒声を振り切って途中退席した。

 今日は電力各社の株主総会があり、福島原発事故問題を抱える東電は6時間のロングラン総会になったという。一方、このところ、もめにもめている民主党の両院総会は、退陣を表明したまま、辞める気など、さらさらないように見える菅首相がいつもの主張を繰り返して、1時間弱たったら、それでは、お時間です、という感じで、質問を求める怒号を振り切って退席してしまったらしい。しかし、つくづく、すごい神経をした人だなあ。
 主観的には「俺が、これだけ頑張っているのに」と思っているんだろうなあ。「俺は正しいのに、みんなが足を引っ張る」と。菅首相の側からみれば、自分は真意が理解されないかわいそうなリーダーという自己認識で、被害者意識の塊になっているのかもしれないが、外から見れば、みんな淡白になった平成になってからは、あまり見なくなった強烈な執念で、首相の座にしがみついているだけの人に見える...。反原発も復興も、すべて居座るための方便に見えてしまうところが、かなしい。
 こうした首相を持つことは、日本にとっては悲劇だが、心理学的には面白い研究材料かもしれない。どういうところから、こういう人間が生まれてくるのだろう。フロイトだと、幼児期の体験に原因を見出すのだろうか。
★東電総会:「脱原発」株主提案否決−出席9309人、6時間と最多最長 - Bloomberg.co.jp => http://bit.ly/jtnVk5
★首相、エネルギー政策が争点 次期衆院選、民主議員総会 - 47NEWS => http://bit.ly/jQbYgf
★小沢系から相次ぐ批判、首相は途中退席 民主両院総会:日本経済新聞 => http://s.nikkei.com/iAe01L