マッスルも東日本大震災には勝てなかった。番組制作・興行会社が破産

(株)モンスター・ナイン(資本金3億5000万円、港区麻布台1-9-10、代表樋口潮氏)と関係会社の(株)デジタルナイン(資本金5000万円、同所、同代表)は、11月11日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。(略)▼モンスター・ナインは、2005年(平成17年)2月に設立され、テレビ番組の企画・制作を主体とするほか、アミューズメントパークを経営していた。具体的には、TBS系「スポーツマンNo.1決定戦」、「サスケ」、「KUNOICHI」などの特番や、テレビ東京系「ソロモン流」、TBS系「筋肉祭」といったレギュラー番組を手がけ、「マッスルパーク」をお台場、北海道千歳などに展開し、2008年3月期には年収入高約31億5000万円を計上していた。▼しかし、番組制作の受注が減少していたことに加え、2011年春頃に実施を予定していた大規模なイベントが中止になったことや、千歳マッスルパークが客足減少から2011年8月末で閉園したことで業況は大きく縮小していた。▼デジタルナインは、1997年(平成9年)6月設立されたイベント興行事業者。具体的には「マッスルミュージカル」と称するショーで、元体操選手などがアクロバティックなスポーツショーを行っていた。2009年3月期は年収入高約17億円を計上していた模様であるが、震災後の「マッスルミュージカル」が全て中止になったことに加え、2011年10月以降の再開のメドが立たなくなり、事業継続を断念、今回の措置となった。

 「サスケ」からスタートしてキンニク系番組を拡大し、さらに、それをイベントやマッスルミュージカルへと拡大してきたんだろうけど、3月の東日本大震災からイベントもミュージカルも吹き飛び、番組制作も流れ、万事休すになってしまったという図式だろうか。同じように苦しんでいる興業会社は多いのだろうなあ。マッスルの力をもってしても、震災には勝てなかったのか。マッスル系の筋肉タレントさんたちも大変だろうなあ。これも震災の2次被害なのだろう。