日本代表、香川のゴールでフランスに初勝利。しかも、アウェー

 【サンドニ(フランス)村社拓信】欧州遠征中のサッカー日本代表は12日(日本時間13日)、パリ郊外の当地でフランス代表と国際親善試合を行い、1−0で勝利した。日本はフランスと6度目の対戦で初勝利となり、通算対戦成績を1勝1分け4敗とした。日本がワールドカップ(W杯)優勝経験を持つチームにアウェーで勝つのは初めて。

 フランスは、ワールドカップ予選のスペイン戦に備えた調整し合いという感じで、日本に大勝して勢いを付けたいと思っていたのだろう。リベリがベンチで試合はスタート。一方、日本もケガで本田、前田を欠いた状態。そうしてスタートした試合は、フランスの猛攻に日本が耐える展開。前半はフランスに打たれっ放し。川島の好セーブもあり、ともあれ耐える。
 後半、フランスはベンゼマを引っ込め、新しい選手たちを試す。ただ、猛攻を仕掛けながら、点が取れない。ついには、スペイン戦に温存したのではないかといわれたリベリも投入。でも、得点に至らない。そうするうちに日本も攻撃のリズムをつかみ始め、ゴールに迫る場面が増える。中村憲剛、長谷部に代って、乾、細貝が投入され、ついに香川がトップ下に。2列目は乾、香川、清武と、セレッソ大阪トリオになる。このあたりから、さらに好機が。でも、日本も点が入らない。
レ・ブルー黒書――フランス代表はなぜ崩壊したか 終盤、ハーフナー・マイク酒井宏樹に代って、ディフェンダーの高橋、内田が入り、スペインみたいなフォワードのいない布陣に。このあたりはもう混戦で、どういうフォーメーションか、よくわからなかったが、フランスのコーナーキックから奪ったボールを今野がドリブルで運び、長友が今野からのパスを折り返し、それを香川がゴール。このカウンター攻撃による1点が決勝点となって、フランスに1−0で勝つ。
 これはフランスはショックだろうなあ。スペイン戦に向けて勢いをつけるというシナリオが崩れてしまった。悪夢だなあ。ワールドカップ南ア大会もそうだったが、フランス・サッカーは内部から崩壊していくことが多いが、大丈夫だろうか...。同じ日、ワールドカップ欧州予選で、スペインはベラルーシに4−0、ドイツはアイルランドに6−1、イングランドサンマリノに5−0で大勝している。親善試合とワールドカップ予選は違うけど、それにしてもフランスには痛かっただろうなあ。
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