中村元『ブッダ入門』

ブッダ入門

ブッダ入門

 突如、ブッダに興味を持ち、その生涯を知りたくなって、手にした1冊。講演録なので、親しみやすく、わかりやすい半面、寄り道も多く(それが面白くもあるのだが)、もうちょっと一直線に話を知りたかったとも思う。目次で内容を見ると...

第1章 誕生
 1.はじめに
 2.家系と風土
 3.釈尊の誕生
第2章 若き日
 1.幼き日々
 2.若き日の苦悩
 3.結婚
 4.出家
第3章 求道とさとり
 1.釈尊とマガダ国王ビンビサーラ
 2.道を求めて
 3.真理をさとる
第4章 真理を説く
 1.説法の決意
 2.釈尊の説いたこと
 3.伝導の旅へ
第5章 最後の旅
 1.釈尊とヴァッジ族の七つの法
 2.終わりなき旅路
 3.最後の説法

 ブッダの生涯がていねいに解説されていて、わかりやすいのだが、どうもブッダという人というのはいま一つリアルなイメージがわかない。なぜだろう。キリストも、ムハンマドも何となくイメージがあるのだが、ブッダはそうしたイメージが湧いてこない。映画とかテレビとか、キリストやムハンマドは出てくるが、ブッダはあまり見ない。そうした映像文化の影響だろうか。まあ、基本的に勉強が足りないのだろうけど。