ワールドカップ3位決定戦。ブラジルはオランダにも敗れ、4位に。オランダは23人全員出場へキーパーも交代

サッカーワールドカップブラジル大会は3位決定戦が行われ、オランダがブラジルに3対0で勝って、3位となりました。地元での優勝を逃したブラジルは今大会4位でした。

 ブラジルはチアゴ・シウバが復帰したが、それでも完敗。最初の1点は、そのチアゴ・シウバが、ドリブル突破したロッベンを止めるためにファールしたことから生まれたペナルティキックからだった。ブラジルはオスカルが奮闘していたが、ネイマールがいないと、攻撃の形をつくれない。結果、得点をあげられず、追加点も決められ、0−3。ちょっと前だったら、ブラジルがワールドカップで0−3で負けたら、大騒ぎだったろうが、準決勝でドイツに1−7の惨敗を喫した後だっただけに、ブーイングはあがるものの、やはりヨーロッパの強豪には歯がたたない、ホントに今のブラジルは弱いのね、といった諦観にも似た気分がスタジアムを覆っているようだった。
 今回の敗北が屈辱的だったのは、0−3になったところで、オランダがキーパーまで交代したこと。これでオランダは招集した23人を全員ピッチに送り出したことになる。勝負に勝った上で、全員の思い出づくりも完成した。優勝ではなく3位ではあるものの、アルゼンチンとは勝負はPKに泣いたが、引き分けで試合には負けたわけではないわけで、ファン・ハール監督としては達成感はあるかも。しかし、ブラジルにとっては屈辱以外の何物でもなく、王者の座を追われた現実をまざまざと見せつけられた感じだなあ。ちょっと哀れ。
 この敗北を個人の責任に帰してしまうのか、あるいは、試合結果を検証し、育成から戦術まで全てを見直し、ブラジル・サッカーを再生させるのか−−ホントはここからがブラジルの正念場になるのだろうなあ。なまじサッカー王国で、声の大きいOBやら、意見のあるサポーターも多いだろうから、議論百出、方向性を出すだけでも大変かもしれない。リバイバルプランが必要って、これは日本も同じだが...。
オランダ、W杯史上初の全23選手出場…ブラジル戦のGK投入で達成 − サッカーキング