サイゴン陥落・ベトナム戦争終結から40年。あのとき、日本が今のような日米同盟の考え方だったら...

 サイゴンが陥落し、ベトナム戦争が集結してから、今日で40年。いまやベトナムは対中国で米国と連携しているわけだから、時代とともに、環境とともに国と国との関係も変わっていくのだな。で、ベトナム戦争では、米国の同盟国も派兵している。東南アジア条約機構(SEATO)加盟の韓国、タイ、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランドといった国々。このなかで最も大規模だったのは韓国で、米軍のソンミ事件と同じように韓国軍についても虐殺行為が問題となっている。日本は憲法の制約もあり、直接はベトナム戦争に関与せずに済んだ。しかし...。これからはどうなるのだろう。安倍政権による安保政策、日米同盟の方針転換は、ベトナム戦争のような事態が発生した場合、日本も参戦することを意味するのだろうか。米国議会の面々には、ベトナム敗戦という不名誉な記念日の前日に日本の首相が今度は日本も駆けつけますからね、と言っているように聞こえたのだろうか。

ベトナム戦記 (朝日文庫)

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