日経平均、バブル後の最安値を更新

世界の金融・証券市場の動揺が続いている。27日の東京株式市場では日経平均株価終値でも2003年4月に付けたバブル経済崩壊後の最安値(7607円)を下回った。為替市場で円が独歩高となり、輸出関連株や銀行株を中心に日本株売りに歯止めがかからない。アジアでは香港ハンセン指数が同日、12.7%下落し、欧州主要国の株価指数も軒並み下落して始まった。金融危機の広がりを背景に世界同時不況への警戒感が高まっている。

 日経平均が下げ止まらない。ついにバブル後の最安値を更新してしまった。先週末に嫌な形で急激に下げたが、政府も日銀も(外形的には)放ったらかし。日銀が欧米との金利差縮小へ利下げにでも動くのかと思ったら、そうしたこともなし。マーケットにきちんとしたメッセージも送らないままでは、フリーフォールになってしまうーーとのは言い過ぎかな。ともあれ、内閣は総選挙にしか興味がないようで、マーケットの混乱は総選挙を引き延ばす材料でしかないよう。混乱が続きそう。マーケットを放置すると言うことは、売りが一巡するまで、何もしないということだろうか。レッセフェール。「見えざる手」が差し伸べられる水準まで放置か。どこまで下げるのか、見えなくなってしまうリスクもあるけど。