津田大介『Twitter社会論』

Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)

Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)

 副題に「新たなリアルタイム・ウェブの潮流」。2009年11月の出版だから、まだ1年もたっていないのだが、「tsudaる」で有名な津田大介氏によるTwitterに関する古典的基礎文献といっていい本。Twitterの歴史、可能性、インパクト、ノウハウが新書にコンパクトにまとまめられている。内容は以下のとおり。

第1章 ツイッターとは何か?
 1. ツイッターで今、何が起きているのか?
 2. ツイッターとは何か?
第2章 筆者のツイッター活用術
 1. 筆者のツイッター個人史
 2. 「tsudaる」技術
第3章 社会に広がるツイッターインパク
 1. ツイッターとジャーナリズム
 2. ツイッターと政治
 3. ツイッターとビジネス
スペシャル対談 勝間和代×津田大介
 つぶやく力---ツイッターの可能性を探る

 ツイッターのメディアとしての可能性を切り開いてきた人だけに薄い本でも中身は濃い。で、よく整理されていると、印象に残ったところ。
 まず

ツイッターの5つの特徴」

 1. リアルタイム性
 2. 伝播力が強い
 3. オープン性
 4. ゆるい空気感
 5. 属人性が高い

 次に

ツイッターの5つの活用法」
 1. 「いまになにしてる?」に準じた日常報告
 2. 時事ニュースやネットで話題になっていることに対する感想や解説
 3. 日々生活している中で突如思いついた提案や教訓、冗談など
 4. ツイッターを使ったイベントの中継、いわゆる「tsudaる]
 5. 自分の活動に関する告知

 そして

tsudaる技術]
 1. 配布資料はあらかじめ確認する
 2. スライド上の数字やデータを見逃さない
 3. オイシイ発言を見逃すな
 4. 「つまり」「要するに」を待て
 5. 文字数はとにかく節約

 5つのポイントにうまく整理されていて、わかりやすい。Twitterについて1冊読むといったら、まずは、この本だろう。