森鴎外「舞姫」のエリスのモデル探しに新証拠。イニシャルは「A.B.L.W.」

テレビ番組制作会社「テレビマンユニオン」のディレクター・今野勉さん（７４）が、森鴎外の遺品の型板などから代表作「舞姫」のヒロイン・エリスのモデルとなった女性を特定する新たな証拠を確認したことが分かった。（略）２０００年、不動産登記簿などから、エリスのモデルが「アンナ・ベルタ・ルイーゼ・ヴィーゲルト」ではないかとする説が現れたのを踏まえ、再度、型板を検証したところ、型板の上方に「Ｗ」「Ｂ」のほかに「Ａ」「Ｌ」の文字も確認することが出来たという。

　エリスのモデルは「アンナ・ベルタ・ルイーゼ・ヴィーゲルト」という人だったのか。ウェブ版のニュースではカットされていたが、読売新聞を読むと、植木哲氏が、鴎外の次女・杏奴（アンヌ）、三男・類（ルイ）の名は、「アンナ」「ルイーズ」から来たのではないかと語っている。とすると、鴎外にとって終生、忘れられない人だったのだなあ。
　で、この話、NHK-BShiのハイビジョン特集「鴎外の恋人〜百二十年後の真実〜」として11月19日に放映されるという。今野勉氏による同名タイトルの本も出るという（Amazonでは予約が始まっている）。番組の紹介はこちら => http://t.co/ycyW81q