アリゾナの民主党下院議員の集会で銃乱射事件。犯人はMySpaceとYouTubeを使っていた

警察と政府当局者らによると、米アリゾナ州トゥーソンの食品スーパー前で8日、男が銃を乱射し、連邦地裁判事ら6人が死亡、連邦下院の民主党女性議員、ガブリエル・ギフォーズさん(40)ら12人が負傷した。現場では当時、ギフォーズ議員が支持者らと集会を開いていた。オバマ米大統領によると、死者の中には同州の連邦地裁のジョン・ロール判事が含まれている。また当局によると、9歳の少女も病院で死亡が確認された。病院の担当医によると、ギフォーズ議員は弾丸1発が頭部を貫通して重傷を負い、手術を受けた。(略)ギフォーズ議員は2006年に初当選。昨年の中間選挙では、保守派の草の根市民運動ティーパーティー(茶会)の候補者と激しく争った。

 米国民主党の下院議員が襲撃され、重症を負う。ティーパーティと戦った人なのか。米国は、こうした野蛮さと縁が切れないなあ。ケネディ、キングの時代に戻っていってしまうのだろうか。当時の殺伐とした空気の背景には、ベトナム戦争があったりしたが、今もイラク戦争アフガニスタン戦争が米国の社会を荒廃させているのだろうか。経済状況も悪いし...。
 犯人は、マイスペースMySpace)とYouTubeに記録を残していたという。このあたりは、いま風。米国の有力オンラインメディア、ハフィントンポストは、記事の中で、犯人のMySpaceYouTubeにリンクを張っている(ただ、MySpaceは既にページが削除されている)。
 "Jared Lee Loughner Identified As Gabrielle Giffords Shooter (INFO, VIDEOS) " - The Huffington Post- => http://t.co/1wbN9Gn
 SNSでは、Facebookではなくて、MySpaceを使っていたのか。この銃乱射犯、アフガニスタンに従軍した22歳。イメージとしては、経済的に恵まれない白人だが、そうなんだろうか。Facebookはもともとハーバード大学で生まれたSNSFacebookMySpaceの間に、社会階層の違いもあったりするのだろうか。そう考えると、MySpaceを使っている若者というところがまた、ちょっと哀しかったりする。
【追記】
 米国メディアの報道だと、この犯人、軍隊に入ろうとしたらしいが、軍が採用しなかったという。理由はプライバシーにかかわるということで、明らかにされていない。テレビ・ニュースで聞いた気がしたのだが、「アフガニスタン従軍」は間違いでした。で、この人、軍隊に入隊を拒否されただけでなく、奇行のため、コミュニティ・カレッジ(米国の2年制大学)を停学になっていたともいう。心に病を持っていた人なのかもしれない。ただ、わからないのは、現地の警察が単独犯行ではなく、共犯がいると捜査していること。となると、発作的な犯行ではなく、計画的な犯行なのだろうか。撃たれた女性下院議員は、将来は女性大統領候補ともいわれていた人らしい。
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